下請けと非下請け、その違いは?

ひとり起業では、くれぐれも下請けにならない事が重要とは、前回のエントリーでお話ししました。では、具体的にはどうしたら良いでしょうか?

たくさんの事例がありますので、今回は身近な事例に置き換えて、下請けビジネスと非下請けビジネスを比較してお話しします。

WEB制作

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下請け型

下請けのWEB制作は、コンサル会社や広告代理店、元請けの制作会社から発注をうけて制作をします。コンサル会社や広告代理店が仕事をくれる重要な顧客と思いがちですが、これが続くと下請けの始まりです。

非下請け型

一方で、非下請けWEB制作では「誰でも簡単にコーポレートサイトが作れるWordPressのテンプレート」等を作り、WEBを使って販売します。あるいは、「Weebly」や「wix」のように、誰でも簡単にホームページが作れる”システムそのもの”を開発してしまいます。

企業コンサルティング

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下請け型

下請けのコンサルティングは、銀行や行政からの依頼をうけて「専門家派遣」のような形で企業コンサルティングを行います。中小企業診断士などの士業に多いコンサルティング形態です。

銀行や行政がクライアントを紹介してくれるからと、これらを重要な顧客であると思いがちですが、これが続くと下請けの始まりです。銀行が紹介してくれる企業は返済に困っている企業がほとんどですので、そもそも支払い能力がありません。

また、行政の専門家派遣事業等は「一日数万円」などのように報酬額が決まっているものが多く、高い報酬は望めません。

非下請け型

一方で、非下請けコンサルティングは、自らの得意分野を持ち、自らマーケティングをすることでクライアントを獲得していきます。例えば「シニア人材の活用」に関して豊富な経験と法律に関する知識があり、企業におけるシニア人材の活用実態に関する独自調査を行うなどして、一次情報を多く持っているとします。

そして、それらをホームページ上で公表したり、メディアを通じて発表したり、本を出版するするなどして、潜在的なニーズがある企業から直接問い合わせが来るように仕向けます。銀行から紹介される企業とは違い、中には支払い能力が豊富で、あなたを高く買いたい企業も現れるかもしれません。

セミナー講師

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下請け型

企業コンサルティングと同じようなことが言えます。下請けのセミナー講師は、元請けのコンサル会社や行政から紹介をうけて、専門家として派遣されて講師をします。セミナー受講者の参加費は「無料」で、あなたには一日数万円の謝礼が支払われます。

「何かを伝えたい」というボランティア精神ならこれで良いのですが、生業としての講師となると、事前準備や移動時間、当日の時間拘束がある割に、高い報酬は望めません。

非下請け型

一方で、非下請けセミナー講師は、独自に集客をすることで、セミナー参加者から数千円〜数万円の参加費を受け取ります。参加費×人数から、 会場代やその他経費を差し引いた全額があなたの利益です。後に教材を販売したり、コンサルティングへ繋げてもよいでしょう。セミナー内容をDVDにまとめて販売するという手法も考えられます。

まとめ

下請けと非下請けの違いは「独自のプロダクトを持つ」または「独自に営業・マーケティングをする」事です。もちろん、起業当初の不安定な時期は日銭を稼ぐ事も重要ですから、下請け案件をこなさなければならない事も多いでしょう。しかしそれに甘んじてしまうと、下請けの始まりです。

報酬が低く忙しいだけの「下請け社長」になるか、独自プロダクトを持ち、独自にマーケティングをこなし、少ない時間で高い利益を生み出す「儲かる社長」になるかは、あなた次第です。